ときめいて子育てを

 

 
                                   
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 3月20日(木)晴れ
 きょうは4月のような陽気だった。明日は雨ということだが、明後日は「その」の卒園のお祝いなので晴れてもらわないと困る。
 16日(日)の子どものあおのBabyの卒園のお祝いは好天に恵まれてよかった。
 2歳児が終わって卒園だから、卒園のお祝いといっても、何もかもかわいい。お母さんと手をつないで並んで入場するだけで、参加者全員の笑顔がほころぶ。歌も大きい声でしっかり歌えた。保育証書もお母さんと一緒に出てきても、一人で誇らかに受け取れた。
 全員が4月からは「その」の3歳児になる。ボクにとってはお別れの式典ではなく、「これからよろしくね」のあいさつだ。
 活発な「その」の子どもたちの中でも、0歳、1歳から集団保育を受けた子どもたちは、クラスの中でリーダーシップを取れる子が多い。楽しみに待ちたい。
 保護者会が主催してくれたパーティで、卒園児のお母さんたちが異口同音に「子どもに寄りそって保育して下さっただけでなく、働きながらの子育てに悩んだとき、どれほど先生たちに慰められ、励まされたことか。Babyがあって働き続けられました」と謝辞が続き、これが保育園の役割なのだと痛切に感じ、感動した。


 3月6日(木)晴れ
 手紙ごっこを2月28日に終えて、さっそく3月3日から切り紙を復活した。
 久しぶりなので切り紙の部屋は長蛇の列をなした。切り紙を待望していた子どもたちから「今度やるときは」と、素材の注文を受けていた。昆虫の「ななふし」、「ソーラン節」などなど。
 前日の日曜日、一日かけて準備をした。ナナフシというのは世界に1000種類以上生息しているという。日本にも18種類、色も形も違う。ナナフシは7節ではなく、たくさんの節という意味と広辞苑にあった。とりあえずよく見かける緑色の細身のナナフシにした。
 あんまり面倒なものは選ばず、あっさりした作品を選ぶ子もいるが、実力以上の難しい課題に挑戦する子もいる。「どうせ無理だよ」とは言わないことにしている。本人の気持ちで仕上がったと思えば「合格!」と褒める。この日、新しく一番難しかったのは「そうらんぶし」だが、30枚用意して残りは4枚、一人が途中で投げて返しに来たが、散らかったごみの中に失敗した残骸はなかった。25人が多少の上手下手はあっても、やり遂げて持ち帰った。
 1日置いて5日も盛況だった。午前中、どのクラスも大きな課題に取り組んでいて、給食も遅くなったが、参加者が多くて「はさみが足りない」と困惑の声も聞こえた。卒園まであと何回できることだろう。
 この間、終えた手紙ごっこの整理をした。3クラスの子からもらった手紙は1,122通に達した。昨年は4クラスで689通だったから、今年はいかに多いか。1日で17通も書いた子もいるが、2通、3通は普通にある。ひとり1日1通の返事と例年のルール通りで、780通の返事を書いた。(去年は580通だった)。腱鞘炎にならないように4Bの鉛筆を使い、20本は使い切った。
 しかし、手紙ごっこは面白い。意味不明の文を解読できたときは歓喜して返事に向かう。毎日のように書く子はだんだん字が上手になるし、文も整って

いく。書きたいことを一方的に書くだけの子もいるが、こちらの返事にピンポン玉のように応答が返ってくると、楽しさが深くなる。「手紙は遠く離れている人の心が伝わってくる。だから手紙をもらうと楽しいんだよね」と返信の中にかけた子が数名はいた。しかし、この子たちの未来には、絵文字だらけの短文、日本語の美しさもないメールの世界しかないのだろうか。それが無念だ。

 最後の手紙に書いた子がいる。

「のとさんはずーーーとわすれないからしあわせにくらしてくら しょがこになてものとさんのことわすれならないかいしょにあそんな そのでいちばんよのとさんとあそんなによりもたのしかたことわすれないことです」
 ボクは涙がにじんだ。こんな長い手紙をくれたのは初めてだ。意味があいまいなこともあったが、達筆ですらすらと書いた手紙よりも、一生懸命惜別の言葉をつづるこの子の思いに感動した。

 めったに手紙をくれなかった男の子と女の子が最後に長い手紙をくれた。

 男の子「どうしてあんなおにとたたかおうとしたんですかのとさんがいなかたらおにわたいじできなかたよのとさんありがと」
 女の子「わたしのはなしわながくなるのとさんどうものとさんわいつもありがとうございますこんどはもうてがみわこれのとうりかけませんだけどわたしだけわみまもています。だからのとさんもみまもてください げんきでね」

 手紙ごっこについて、お母さん方から連絡ノートなどでたくさんの感想が寄せられた。その一つを紹介すると、
 「娘はお手紙ごっこをほんとうに楽しんでやっています。能登さんとのお手紙のやりとりは2月いっぱいだから、今日から毎日能登さんにかくと言っています。
 スーホの白い馬と馬頭琴をめぐるやりとりには感激しました。スーホの白い馬は教科書にも出てきますが、本物を見たことがある子は少ないでしょうね。学校へ行っても覚えていてくれるといいなと思います」。
 もう一人の方の感想。

 「能登さんには感謝です。字がとても美しくて語りかけてくれるお手紙で、本人が自然に考えながら返事を書けるような感じで、とても楽しんでいます。
 お忙しいだろうに、何人にも書いて大変だと思います。ありがとうございますとお伝え下さい」。


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