ときめいて子育てを

 

 
                                   
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 11月28日(水)晴れ
 新築の園舎なのに夜が早くなってウッドデッキの暗さが意外だった。夕方でも走り回って遊ぶ子どもたちが心配だし、迎えの親にも不自由をかけて、急いで蛍光灯を増設した。まずは一安心だ。
 夕方になると2階から1歳児が降りてくる。靴を履いて庭でひと遊びしてから、階下の延長保育の部屋に入る。月曜日は晴れの予報がどんよりした曇りだったが、下りてきた1歳児のそうい君が「お月様、いないね」と言った。
 「お月様はいるけれど、雲がいっぱいだから見えないんだよ」。
 クラスで読んでもらうお月様の絵本が大好きで、みんなが関心をもっているらしい。そうい君

はまた 「お月様、いないね」と言う。「お月様はいると思うよ。でも、空に雲がいっぱいだから、ダメなんだ」。すると、そうい君は「雨が…」とポツリ言った。大体は意味が分かったのかもしれない。
 昨日はよく晴れていた。そうい君たちが降りてきたとき、東の空に満月が輝いていた。「あっ、お月様がいる!」と、そうい君が言った。「ほんとだ。まん丸だ」。
 そい君は南の空を見上げて、「こっちにはいないねえ」と言う。「ほんとだ。お月様、もっといっぱいいればいいのにね」とボクが言うと、そうい君はわが意を得たとばかり「うん!」とうなずいた。1歳児といっても10月生まれだから2歳を越えてはいるが、「すごいなあ」とボクは思う。そうい君に限らず子どもたちから教えられることは多い。


 11月23日(金)小雨
 きょうは一日、なすことなく過ごした。
 切り紙の好きな子どもたちが毎日やりたがっているが、切り紙の部屋を他のことで使う日や、ボクのからだが自由にならない日があって、週に2〜3回しかできない。
 その度に子供たちは新しい作品を作りたがる。昨日試作した「サンタとトナカイ」を切ってみた。半分に折った色画用紙で作ったので、立体的飾ると、走っているように見える。きっと子どもたちに人気の作品になるだろう。
 酒屋さんから35度の焼酎を3.6リットルと氷砂糖を買ってきて、姫リンゴを漬け込んだ。3〜4ヵ月で飲めるようにはなるが、来年の大バザールで「その産のヒメリンゴ酒」として売り出す計画だ。
 隣の小瓶は昨年作った姫リンゴ酒、その隣は1996年ものである。このくらい経つと、コクが出る。甘党のボクは結構楽しんでいる。
 ヒメリンゴを砂糖煮にしたのは実を数えて130個、年長組の子どもたちに提供した。まずまず好評だった。


 11月20日(火)晴れ
 大バザールが終わり、後片付けもみんなががんばってくれて一通り終わって、格別に重かった肩の荷が下りた。「その」は表現活動の保育参観、とりわけ年長組の人形劇で、子どもたちは盛り上がっている。ホントに休む間がない。

 そんなとき植田つゆさんからはがきの案内状が届いた。卒園後、神奈川県に引越し、学生時代からデザインに頭角を現しているとは風の便りに聞いた。右の絵はローケツ染めのタペストリー「オオアイクリの旅」だが、案内状に「幼い頃、動物園で見たオオアリクイの印象は強烈であった。行ったり来たり、何を探し求めているのだろうか」とある。
 年長組の多摩動物園を心に残していてくれたのが嬉しい。確かにその頃はオオアリクイがいたのをボクも覚えている。

 年長組の人形劇の準備が毎日進んでいるが、その前に小さい組の表現活動の参観がある。保育生協と保育園では参観の時間は保育時間の違いを反映して微妙に違うが、内容は先生たちが交流しながら発達にかなった活動を研究している。保育園の2歳児すずめ組は、小さな紙の箱にトイレットペーパーの芯を柄にしたフライパンで木の葉の料理のごっこあそびを楽しんでいる。すっかりその気になって集中してごっこのできる子が増えてきていると見えた。

 今日収穫した姫りんご、3キロ超もあった。過去の料理メモでは2004年、姫りんご1キロで焼酎1.8リットル×2とある。それだと焼酎10リットルあまり必要となる。
 昨年は姫りんご480グラムで焼酎1リットル。その割合だと焼酎6.5リットルとなるから、記録もあまり信用できない。
 どっちしても3キロは多いので、もしかしてリンゴというからには煮ても食べられるのではないかと、試しに小鍋で煮てみた。ダメならもったいないので砂糖を少なめにしたが、皮が少し硬いものの、強烈に酸っぱいけれど、渋みは消えて、まずまずの味だ。

 これなら煮たのを明日、年長組の子に提供してみようか、いや小さい組のほうが面白いか、園に行ってから先生の意見を聞いてみようと考えている。


 11月6日(火)
 きょうは終日雨らしい。問題は11日の日曜日だ。予報では曇りマークに傘がついている。大バザールだけは晴れてほしい。
 それも初めて「その」でやるバザーであり、保育生協と保育園保護者会が一体となってやる市民に開かれた行事だけに、幸先よいスタートをしたい。お天気を祈るばかりである。

 30日は人形劇サークルのお母さんたちが年長組を対象に、ミニ公演をしてくれた。リズムと「わらしべ長者」の劇は、いつもながら人形作りが素晴らしく、子どもたちの気持ちを捉えた好演だった。
 わけても人形劇講座では、セリフの大事さと大きな声を出すのを実演させてもらった。また、指人形の持ち方、手指の動かし方を教えてもらった。これからの人形作り、劇作りに大きな励ましになったのではなかろうか。
 その公演を見ての帰り道、ひよこ組の前を通ると、みんなが机の舞台に一列になって、歌と踊りのショウをやっていた。先生に呼び込まれて観客になる。2歳児は2歳児らしく、ゆったりと自由に遊んできて、のびのびと人前に立てるのは素晴らしい。いつも自分たちの時代を思い浮かべて、「その」の子たちの幸せに身も心も揺さぶられる。

 もう4年目を迎えた「おじさんの切り紙」は、今年は元すみれ組の保育園の空き部屋を借りて始めたので、落ち着いてじっくりできるようになってよかった。ただ今年はやたら忙しくて毎日オープンできなくて残念だ。きょうは、朝から年中組の子が「やっていい?」「何時から?」と何人も来た。「給食が済んでからだよ」「それって何時?」「12時10分ころだよ」「分かった。給食食べたら少し遊んでから行くから」と、なかなか分かった子が多い。
 早々と来たちょうちょう組、とんぼ組の子たちは上手にハサミが使えるのでビックリした。
 年長組は好きな子が決まりかけているだろうか。毎日満タンになって、机・イスでなく床に座り込んで

真剣にやっている。
 年長組の子で、家で創作切り紙を作ってきて、みんなに配っている子がいる。こういうのは毎日の苦労が報いられたようで嬉しい。ハサミをちゃんと持てず、線を無視してただ切るだけだった子が、しっかり形に切れるほど上達したのも感動だ。

 3,4の連休、故郷・飛騨高山へ法事に帰った、父の50回忌、母の33回忌、長兄の3回忌だった。寺の本堂にはその3人の写真が飾られてあった。父を失った翌年「その」を立ち上げた。それから長い長い歳月が過ぎ去っていったものだ。去り往く人は帰らない。
 観光客であふれる街を、とんぼ返りの旅で、あわただしく歩く。父と母は9人の子どもを戦中・戦後、どたんの貧乏の中で育て上げた。9人そろって健康に育ち、長兄、次兄、長女の3人は他界したが、なお6人は年老いながら達者だ。「今度会うのは…」はタブーだ。誰の番かは分からない。


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