きりえ 「ゆきがっせん」

 




 あさ登園すると雪が積もっている。自由あそびの間は園庭で雪に戯れて遊んでいるが、10時の一斉保育になると、どのクラスも出席をとり、おしっこをすると、われ先にと田んぼへ繰り出して行く。
 雪国なら珍しくもないだろうが、埼玉では雪はめったに降らない。2002年の冬は、なんと1回も積もらなかった。それだけに雪の日はお祭りである。
 一歩外へ出れば、どこまでも田んぼで、処女雪の原っぱがつづく。
 しかし、雪の中へ連れ出したからといって、子どもが自然に遊ぶわけではない。雪合戦も先生が先立って、真剣にやらなければ、子どもたちは盛り上がらない。子ども同士だけだと長続きもしない。先生は先立って夢中に遊んでいるように見えるが、実は全体を見て、ひるむ子を励ましたり、元気な子には力強く投げ返す。そうやって遊ぶ楽しさを身に着けていく。


トップページ                            きりえ第四部
もどる                                もどる