きりえ 「いたずらっこと友だち」




 いつの時代にも“いたずらっ子”はいただろう。子どものいたずらに、昔の親は寛容だった。最近は同じいたずらでも衝動的で、自分に“待った”をかけられないタイプが増えてきたように思う。理由もなく乱暴したり、それが突然起きたりすると、周りはおおいに迷惑をこうむる。そういう子は孤立して、友だちがいないかと言えば、そうでもないから不思議だ。いたずらも乱暴も、子どもにとってそれなりに魅力があるのかもしれない。
 何年か前だが、周りが恐れを感じているいたずらっ子に、友だちが言った。「おまえ、そんなことばっかりしていると、そのうち友だちが一人もいなくなるぞ」。
 これはこたえたようだ。先生や親に叱られるより、友だちに批判される方がこたえる。相手が粗暴でも、ひるまずに忠告できるというのは素晴らしい。率直に言え、言われたことが心に響くような友だち関係を育てたい。
 それは夢中になって遊び、気持ちの行き違って悩む葛藤を経験しながら、回り道をして獲得していくものなのだろう。

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