きりえ 「どろあそび」

 




 どろんこあそびは四季を通じてもっとも楽しいあそびの一つである。
 一人で熱中して遊ぶこともできるし、仲よしの友だちとおしゃべりしながらも楽しい。壊れかかった鍋や茶碗の廃物を使って、どろの料理を作る。水で溶いてホットケーキを作るつもりが、とろとろになってしまえば、カレーシチューに変身する。水と泥は無限にあるし、こだわりなく自分のイメージで遊べる。
 どろだんご作りは、主に秋から冬にかけて流行する。どろを固めて、白砂をかけ、白砂に埋めて、寝かせる。固く、ツルツルのだんごになるまでには、長い時間と忍耐が必要だ。
 どこの泥がだんごに適しているか、どこの白砂は粒子が細かいか、子どもたちは口伝に情報を交換する。手先を器用にするだけでなく、根気も忍耐心も社会性も同時に培う。伝承的なあそびの特徴は、いつも子どもの世界を総合的に広げ深めるように見える。

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