きりえ キャンプファイヤー

 


 


 年長組合宿のキャンプファイヤーは園庭が広い分、立派なものだ。準備する運転手さんたちがノリにのって、このごろは火の矢が空から飛んできて、一気に着火する細工なんか、なかなかのものだ。ファイヤーの後のおばけ大会もすごい。応援の埼大生と先生たちのお化けが、真っ暗なトンネル山にうようよいる。平気な子は一人もいない。
 電気は地上から暗闇を奪った。少なくも今の子どもは暗闇を知らない。生活の中から暗闇がなくなったことで、人間は謙虚さを失ったという。自分の力ではどうすることもできない自然の偉大さ、恐ろしさ、そして人間の無力さを知るとき、人は謙虚な気持ちで自然に立ち向かう。想像力の源泉はそこにあるのではなかろうか。
 子どもたちに、ときには怖い思いをさせるべきだ。子どもなりに自分の非力を知り、恐怖を乗り越えたとき、新たな自信が生まれ出る。……それがお化け大会や節分の鬼のねらいなのだ。 



トップページへ                             きりえ・第二部へ
もどる                                  もどる